ここは田舎の学校で男子は俺ひとり。

卒業が近づくにつれ、みんなの進路も決まり出す。

地元に就職するもの。大学進学で都会へ出るもの。縁戚の独身男性と結婚させられるもの。

みんなそれぞれバラバラだ。

仲のいい女子たちの中には「別れたくないよう」と早くも涙する者もいる。

そんな彼女たちがいつまでも一緒にいるために、一計を案じた。

それは、既成事実を作ること。

妊娠してデキちゃった婚に持ち込めば、この地から離れなくて済むというのだ。

ターゲットになったのは唯一の男子の俺。

まんざらでもない俺は、その話に乗った。

なんせ女子とやりまくれるのだから。

俺は学校の至る所で、興奮を覚えるや否や、女子たちに種付けしていった。

女性担任も「わたしも仲間に入れて」と言い出し、俺は種を仕込んだ。

こうして既成事実を作り上げた俺たちは今も、狭いアパートで全員で暮らしている。