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やり逃げされた
下半身 2024-10-07 午前 01:29:01

 

今日も入院している彼氏のお見舞いにやってきた翠。

「まだ具合悪い?」

「うん。でも、日に日によくなってるよ」

「それはよかった」

「さっき飲んだ薬が効いてきたみたいだ。少し眠るよ」

「おやすみ」

しばらくすると、隣のベッドの入院患者の男が、カーテンの隙間から顔をのぞかせる。

「寝た?」

「寝たわ」

そう言いながら、隣の男の元へ移動する翠。

 

お見舞いに通ううち、隣の男と体の関係になっていた。

熱い口づけから、お互いの性器を求める。

行為はどんどん激しさを増す。

ベッドの軋む音にも彼氏は目を覚ますことはない。

やがてフィニッシュ。彼氏には悪いと思いながら中出ししてしまった。

 

「もっとしてよ~」おねだりフェラする翠。

「やばいよ。そろそろ起きちゃうよ」

翠は彼氏の顔を覗き込む。

「大丈夫よ。すやすや寝息たててる」

こうして2回戦、3回戦へと進む・・・そんな日が何日も続いた。

 

今日もルンルン気分で見舞いに訪れた。

彼氏の顔色もすっかり良くなっている。

「次の検査の結果しだいで、退院できそうだよ」

「そう、よかった」隣のベッドの男に会えなくなると思うと、少し残念に思う翠だった。

そんな翠の体調が急変する。

激しい吐き気を覚えたのだ。

すぐに診察室へ連れていかれた翠。間もなく俯きながら戻ってくる。

「言いにくいんだけど、わたし、妊娠してるって」

「ええ!何で?相手は?」

翠が隣のカーテンを見やる。その様子を見た彼氏が、

「隣がどうかした?」

彼氏がカーテンをサッと開けると、そこは空きベッドだった。

「病院の配慮で、隣はずっと空きのままだよ」

ええ!じゃあ私は今まで誰とやってたの?

その瞬間、頭の中が混乱し、翠の顔がこわばる。

と、同時に「この子、どうしよう?!」

翠はとりつくように、

「あなた、寝ぼけながら私の体を求めてきて・・・」

と、猿芝居をはじめる翠だった。