企画募集
彼女が親の決めた許嫁に預けられた!
「わたし、必ず戻ってくるから。待ってて」
彼女はそう言って、許嫁の元へ行ってしまった。
先方には4人の許嫁がおり、相性の最も良かったものと結婚するという。
今回はみんなで同居することで、相手を決めるのだと。
彼女は選ばれないために色々と手を尽くすつもりらしい。
街中で、心配する俺に男が声を掛けてきた。
「君だろ?楓ちゃんの彼氏って」
「?」
「楓ちゃんいつも君の写真見てるから、すぐ気づいたよ」
許嫁だ。
「楓ちゃん、元気でやってるよ。心配しないで、無事に彼女を返すから」
そんな言葉を残して、彼は立ち去った。なかなかの好青年じゃないか。さすが良家の人間だ。
そして約束のひと月が過ぎ、彼女は俺の元に帰ってきた。
俺は久しぶりに彼女と夜を過ごした。
が、彼女は見事なまでに、ガバガバになっていた。