企画募集
内緒の近所付き合い
「遠藤さん、音うるさいよ!」
最初は両隣の奥さんからのクレームが切っ掛けだった。
団地の両隣に鑑賞中のAVの音が響いていたのだ。
勃起したまま応対に出たら気づかれ、奥さんたちを意識させてしまった。
いつしか、朝、旦那の出勤を見送った後、俺たちは体を重ねるようになっていた。
「AV見るぐらいなら、私たちに声かけなさいよ。遠慮するような仲じゃあるまいし!」
という具合で、今ではクレーム内容がすっかり変わってしまった。
そんなある日。
いつものように朝から一戦交えた後、
「最近気づいたんだけど、2号棟の佐々木さんのお子さんってあなたに似てない?」
「それ私も思った。3号棟の中村さんとこの子も似てる気がするんだけど?」
「どういうこと?」
俺は正直に話した。
佐々木さん、中村さんとも4年前に関係を持っていたことを。
二人は当初は呆れていたが、
「でも、可愛かったな。私もあんな子、欲しいな」
「それ私も思った」
こうして俺たちは3人で子作りに挑むことになった。
たまたま旦那たちが単身赴任で長期間に家を空けるというナイスなタイミングに、
「大丈夫なの?バレたりしない?」
俺は不安に言う。
「大丈夫よ、連絡してきてもウソついとけば」
「いや、そういうことじゃなく、子供ができても俺に似るんじゃ・・・」
「大丈夫よ、顔合わすことないから、気づかないわよ。」
「旦那はいつも仕事で疲れて頭の中、ボーっとしてるから、子供があなたに似てきても気付かないわよ」