企画募集
時をかける俺
放課後の掃除当番をしていると、俺が密かに想いを寄せている幼馴染のコウ子が、携帯を忘れて帰ったことに気づいた。
掃除当番を終えた俺はそれを届けに、コウ子の家に向かう。
ドアの前に立つと、中から人の気配がした。
「帰ってるな」俺はチャイムを鳴らす。
だが、気配は消え、誰も出てくる様子がない。
変に思った俺は裏手に回ってみる。
そこで見たものは、全裸のコウ子が男に馬乗りになり、激しく腰を動かしている姿だった。
相手は誰だ?
正岡!クラスではあまり目立たないやつだ。ふたりはほとんど接点がないはずなのだが・・・
いったい、いつからこんな関係に?
実は俺は異能力者。時間を捲き戻せるのだ。「わ!」と一喝すればひと月前に戻れるのだ。
ひと月前に飛んだ。
そこは図書室。そう言えば、ふたりは図書係だった。図書室の人気のない場所で、二人はすでに体を求め合っている。
時空にいる俺の姿は二人には見えない。俺はそんな二人の隣で、激しいセックスを見ながらシコった。
その後、さらに「わ!」と一か月前に飛ぶ。
そこは保健室。ふたりは誰もいない保健室のベッドになだれ込んでくると、セックスを始めた。
そんな横で俺はまたシコる。
次に飛んだ先は、体育倉庫。
用具の片づけを終わると、二人は唇を重ね合う。そのままふたりでマットに倒れ込んで、行為に励みだす。俺がシコっている横で。
次に飛んだのは誰もいない放課後の教室。
椅子で対面座位に励むふたりをオカズに、俺もオナニーに励む。
いったいいつからだ?
必ずふたりの出会いを突き止め、関係を無かったことにしてやる。
そう思っていたのだが・・・
ふたりのセックスをオカズにシコリ過ぎた俺は、気付けばあの世へ飛んでいた。