企画募集
寝取らせ屋
授業中、ひとりの男子が、一定の方向を見つめていることに気づいた。
前の席の前田。彼の視線の先は沢口奈美だ。
沢口さんは普段は目立たないが、改めてよく見るとお尻や胸の肉付きがいい。今まで気づかなかったが、なかなかの女じゃないか。
俺はDTで引っ込み思案の前田の機先を制して、沢口さんに告白した。
そのまま半ば強引に関係を持った。
「ちょっと、時間ある?」
今では沢口さんから声を掛けてくるようになった。
沢口さんとのセックスも飽きてきた。そろそろ乗り換えの時期だと考えた俺は、沢口さんに内緒で前田を呼び出す。
そして、隠れて覗き見る彼の目の前で、彼女の魅力をふんだんに見せつけるように行為に励む。
そんなことを3度ほど繰り返したある日。
前田は沢口を呼び止める。俺は二人の様子をこっそり覗く。
今ではすっかり、沢口を隠れヤリマンと信じている前田。
「一度でいいから俺と・・・」
彼女に告白するつもりだ。
それを見た俺は彼女にメールを送った。
「好きな女ができた。俺と別れてくれ」
その瞬間、彼女は
「こんな私でよかったら・・・」
数日後、俺と沢口さんがよく逢引きに使っていたと放課後の図書室を覗いてみた。
前田と沢口さんが体を重ね合っている。
前田が俺の存在に気づく。
その時見せたヤツの表情は、女を寝取って満足そうなドヤ顔そのものだ。
俺に悔しさは無い。
誰よりも先乗りして、しゃぶりつくし、飽きた女を他人に押し付けられたのだから。
だが、欲情させられた。俺は携帯を取り出し、最近付き合い始めた女に連絡する。「今から会えない?」